枝魯枝魯パリ閉店
先週土曜日、枝魯枝魯パリ12年の歴史に幕を降ろしました。
偶然、2008年の秋に枝魯枝魯パリに初めてお邪魔し、それ以降ほぼ1ヶ月に1回お邪魔していますので、単純計算で100回以上は枝魯枝魯の崩し懐石を楽しんできました。
単価を下げる為にメニューは一つのみ、時間限定の1日2回転。単なる高級食材よりは季節の旬の食材の使用。このコンセプトは、パリの高級レストランに相当なインパクトを与えたとお思います。
また、枝魯枝魯パリで世界各国の色々な友人達との出会いがありました。アメリカから来ていたキティーとマーク。パリに住んでいるイタリアとスペインのカップルのマリアとマッシモ。マリアのビルバオの近くの実家に招待され、お世話になりました。香港から来ていた若い学生カップル。あんなに真剣に中国に関する話をしたのは初めてでした。そして何と言っても枝魯枝魯パリから歩いて10分の所に住んでいるソフィーとヤン。枝魯枝魯パリの会食が終わってからソフィーとヤンの超改造した最新式アパートでの朝までの2次会。バカンスにも何度か一緒に行きました。
枝魯枝魯パリは対面式キッチンになっていますので、予約する時に常にシェフの前を予約し、料理の説明を聞くと共にその作り方のワンポイントアドバイスを聞くもの、大きな楽しみでした。シェフから教えてもらったレシピが、私のいくつかの得意料理の得意料理となっています。鴨塩麹・フォアグラ寿司・マグロ漬け・モロコシ素揚げ・煮浸し等々。
枝魯枝魯パリがなくなって一番困るのは、来週からどこに食べに行くか ??? です。1ヶ月に1回の枝魯枝魯パリの外食は、生活のアクセンになっていましたし、毎月楽しみにしていました。当たり前ですが、お金さえ出せば枝魯枝魯パリと同等の料理のレベルのレストランは、沢山あると思います。ただ、あの値段で毎月メニューが代わり、周りのお客さんそしてシェフとワイワイできるレストランがあるか ——、というと探すのは非常に難しいでしょう。
いつの日か、枝魯枝魯パリが復活する日を心待ちにしています。
私が生きている間に復活してください !!!
今日の一句